さる7月18日(木)、14:40~16:10に開催した
国際文化学科主催ミニ・シンポジウム
「世界の食文化と宗教」
の様子をご報告します。
会場は1号館の1213教室。
およそ30人の学生さんが出席し、
博士課程(仏教文化)在籍の川端絢さん、
喜多恵美子先生(韓国・朝鮮)、
廣川智貴先生(ドイツ)に
それぞれの国の食文化と宗教の関わりについてお話しいただきました。
川端絢さんには日本における仏教と食について。
もとは神事の際に作られていた精進料理が、
郷土料理として各地で今も暮らしに根付いていることをお話しのうえ、
とくに滋賀県守山市、真宗大谷派金森御坊で行われる「苦菜会」の様子を
詳しく説明されました。
たいへんな手間をかけて準備される苦菜とかぶら汁、
ぜひ一度いただいてみたいと思います。
喜多恵美子先生には、
韓国で行われる先祖崇拝の儀式
「茶礼床(チャレサン)」についてお話しいただきました。
仏教とは違い、儒教では肉や魚もお供えされること、
陰陽五行にもとづくためにお供えの方角と食べ物の色が大事なこと、
また、日本の食事作法にも影響がみられることなど、
興味深い話が盛りだくさんでした。
廣川智貴先生には、ドイツにおいて、
修道院とビール作りが深い関係にあることを
お話しいただきました。とくに南の方で盛んだとか。
ドイツ・ビールが飲めるお勧めのお店も
教えていただきました(笑)。
そして一同お待ちかねの試食の時間になりました。
学食の典座さんに特別に作っていただいたのは
雁の味に似せて作られたという精進料理の一品「がんもどき」と
韓国・朝鮮料理のカラフルな焼き物「ジョッ」。
それを本場ドイツのノンアルコール・ビール(笑)
Bitburger ビットブルガーと一緒にいただきました!
世界の食文化について学べた上にお腹も満たされ、
学生さんもみんなご満足の様子でした。
「世界の食文化」に関わるイベント、今後も随時企画される予定とか!?
(企画は主に藤田義孝先生がご担当なさっています)
国際文化学科主催のイベントに、
乞うご期待です!!
(2013年7月31日:助教足立和彦)