春休み読書のすすめ(チベット)

やっと試験も終わって、みなさんほっとしている頃ではないでしょうか。これから約2ヶ月弱は長い春休みに入ります。時間を持て余すのではもったいない!ということで、今回は春休みに読んでみて欲しいチベットの本を紹介したいと思います。

毛利志生子『風の王国』シリーズ(集英社コバルト文庫、2004年〜)

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まずはライトノベルから。こちらは唐の時代に、吐蕃(現在のチベット)のソンツェン・ガムポ王の息子に嫁いでいった、唐のお姫様「文成公主」のお話。ライトノベルというジャンルですが、史実をもとに書かれており、なかなか読み応えがあります。ちなみに、作者の毛利さんは、大学時代にチベット語を学んでいた経験があり、そのことがこのシリーズを書くネタとなったそうです。大谷大学でチベットを勉強した人の中でも、将来何かのネタにしてくれるといいなあ。

もう少しチベット目線でソンツェン・ガンポ王について知りたい人には、ソナム・ギャルツェン著『チベット仏教王伝:ソンツェン・ガンポ物語』(岩波文庫、2015年)をお勧めします。

エリオット・パスティン『頭蓋骨のマントラ』(ハヤカワ・ミステリ文庫、2001年)

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続いてはミステリー小説です。ちょっと怖そうなタイトルですが、本書はアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀処女長編賞を受賞して話題になった作品です。西洋人がイメージする「神秘的でちょっとおどろおどろしいチベット」が楽しめます。場面設定も素晴らしいですが、それだけではなくミステリー好きの人にもお勧めです。『頭蓋骨のマントラ』のあと、同じシリーズで『シルクロードの鬼神』『霊峰の血』も出版されましたが、Beautiful Ghosts はまだ日本で出版されていません。早く日本語訳出ないかなあ。

タクブンジャ『ハバ犬を育てる話』(東京外国語大学出版会、2015年

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最後はチベットの現代作家による作品の紹介です。最近、東京外国語大学が精力的にチベットの現代文学の翻訳を出版していますが、こちらもその一つ。著者のタクブンジャ氏は、現在も故郷でチベット語の教員を務めながら執筆活動を行っています。チベットの人たちの世界観や価値観がわかって面白いですし、お話の中にチベットユーモアがふんだんに取り入れられていているのも楽しいです。

他にもペマ・ツェテン著『ティメー・クンデンを探して』(勉誠出版、2013年)ラシャムジャ著『雪を待つ』(勉誠出版、2015年)といったチベット現代文学もぞくぞく出版されています。

春休みの時間を使って、今まで自分の触れたことのない文化の作品を読んでみてはどうでしょうか?(2月7日:渡邊温子)

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