身も心も疲れ果てて…

 5月の連休が終わったのにまだ疲れが残っている。動きすぎたのだろうか?好奇心に体がついていってない。連休中は大学の授業に通いながら、空いた時間に京都芸術センターの国際コンテンポラリーダンスワークショップを受けていた。おととしのkyoto experimentで観たMental activityという作品にあまりに衝撃というか疑問が浮かんだアルゼンチンのルイス・ガレーという振付家のワークショップだった。(ガラクタで室内をいっぱいにしてわからない動きを組み合わせたこの作品についてはこのブログで前に書いたことがある)。
 
予想通りの奇妙な内容で、踊るというよりオブジェと自分の身体を使って美術のインスタレーションを作るような作業だった。2時間のうちの半分以上が英語による理論的な説明(例えば、ダンスはpolitics政治だ)と議論に費やされた。
 
彼の言っていることは明瞭だった。彼はまずオブジェの道具性ではなく、物質性materialityに注目し、芸術センターの室内にある道具類や参加者の持ち物を組み合わせることから始まった。
 
次はそれに対し身体のobsession(偏執、拘り)を意識的に動きとして反復することをそのオブジェに対し加えていく。最後にその動きにinterruption(中断、切断)を加えていく。
 
こうしたレッスンは僕がコンテンポラリーダンスに対し求める問い、つまり人はなぜ、どのようにして自らの体を、日常的ではない動きへと差し向けることができるのかという問いに答えてくれるものだった。ただ、自分が消火器の札を割ってしまったときは本当に焦ってしまったが、後で聞いたらそこにobsessionが現れていて良かったなどと的外れなことを言われた。
 
9日間のワークショップ期間には静岡で「ふじの国 国際演劇祭」があり、2日新幹線で日帰りで行ってきて計5本の劇を観てきた。どれも素晴らしかったのだがここに感想を書く時間は作れなかった。
 
また同時期に京都シネマでは「サミュエル・フラー特集」があり5本観たが、今までこんなに面白い監督の作品を、ハリウッドで制作されたというだけで観なかった自分にあきれた。中でもゴダールが絶賛したという「ショック集団」というのは、性犯罪の犯人をつきとめるために狂人を装って精神病院に入り込んだジャーナリストの主人公が最後には本当に精神に異常を来してしまうというもので展開が見事だった。
 
しかし一番疲れたというかプレッシャーだったのは、昨年から取り組んでいる精神分析家による子供の本の翻訳が、一緒に担当している先生が2か月以上も前に終わっているのに自分の担当分がなかなか終わらずその作業にも必死で取り組んでいたことだ。
 
最近ようやくその翻訳も終わったのだが、相変わらず好奇心とやらなければいけないことに体と心がついていけない状態は続いている。(2016年5月25日。番場 寛)

 

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