石本哲子ゼミ(英・米文化)

わたしの今年のゼミ(アメリカ文化)の学生たちは、卒論のテーマに衣服、音楽、映画、コーヒーショップ、食事情、スポーツ、テーマパークを選んでいます。具体的には、ジーンズ、ヒップホップ、ロック、アメリカン・ニューシネマ、スピルバーグ、スターバックス、ファーストフード、FA制度、野球、ディズニーランド、ディズニー・アニメーションです。授業では、そうしたテーマに関連した新聞記事を読み、自分の意見を述べてもらいます。また、外資系企業(クリスピー・クリーム・ドーナツやコールド・ストーン・クリーマリーなど)ついての記事を英語で読むこともします。

卒論のテーマを選ぶのが難しいと感じる人もいるかと思いますが、まずは自分が好きで馴染んでいるものを、次にとりわけ好きではなくても、気になるものについて書くことをお勧めします。もう一点、四年生ともなれば就職活動がはじまりますので、面接で○○について勉強しています、と自信をもって答えられるようなテーマが望ましいかと思います。卒業して十年、二十年と経った後でも「大学では○○を勉強したよ」と誇りをもって言えるようなテーマを選ぶことができれば、最高ですね。

文章を書くことで人間は自分をつくるのだと思います(映画『フリーダム・ライターズ』や小説『マーシィ』参照)。卒論を書き上げるのは、本当に大変なことですが、その体験はその後の人生に確実によい影響を与えます。仕事の段取りが理解できるということもあれば、自分が何者であるかがやっと分かるということもあるでしょう。この書くという作業においては、他人との競争はありません。誰もが等しく自分の頑張りによってそれぞれのゴールに到達できるのです。実際に、ゼミ生たちは紆余曲折を経つつ、着実に進歩しています!  わたし自身も、彼らのサポートをしながら、とても充実した時間を過ごしています。


2013年度の卒論

2013年度、アメリカ文化ゼミからは12人の卒業生を送り出すことができました。卒業生のみなさん、おめでとうございます! 社会人1年目、どうぞ頑張ってください。

  1. 『ジーンズはアメリカで生まれた』  現在、ギャップやユニクロなどのカジュアル・ファッションとして私たちの身近にあるジーンズの起源は、ゴールドラッシュ時代にさかのぼる。アメリカで生まれたジーンズは、反抗する若者の象徴だった時代を経て、日本、そして世界でいよいよ普及・浸透していく。
  2. 『STARBUCKS COFFEEの経営戦略』  スターバックスにいると、心地よいのはなぜか?コーヒーの品質、居心地のよい空間、そして接客。日本の有名コーヒーショップ・チェーンと比較して、追求する。
  3. 『アメリカ食事情』  現代アメリカは肥満の問題を抱えている。アメリカの食べ物の傾向とその歴史的変化をたどりつつ、肥満を克服する方法としてのダイエットやスローフードについて考える。
  4. 『アメリカスポーツとFA制度』  アメリカのスポーツ産業では、大きなお金が動く。スポーツビジネスに欠かせないエージェントの存在とその是非にエージェント、またスポーツ選手個々の事例から迫る。
  5. 『ヒップホップの文化と音楽』  ヒップホップは音楽だけを指すのではない。四大要素すべてがヒップホップ文化を構成している。また、音楽にも、オールド・スクールからニュー・スクールへ、リアリズムからパロディへの変化があったのである。
  6. 『ロックンロールが得たもの、与えたもの』  EXILE (エグザイル)って超クール!・・・から始まった、ぼくのロックのルーツと未来を探す旅。エルヴィス・プレスリーとボブ・ディランのルーツにはゴスペル、スピリチュアルズがあった。
  7. 『ディズニーアニメーションはなぜ成功したのか』  昨今はCGを使用した作品で注目されているディズニー・アニメ。テーマパークをつくったことで知られるディズニーは、もともと映画製作者だった。時代に応じて、技術とテーマは変わりつつも(たとえば、残酷童話も親子で楽しめるヒューマンドラマになった)、ディズニー・アニメの本質はつねに愛と夢だった。
  8. 『ディズニーランドの魅力』  ディズニーランドは、不況下の日本でなぜ一人勝ちなのか?ディズニーの経営に学ぶ系の本は多いが、その魅力に迫る研究は意外と少ない。アメリカの地理と歴史に根ざしたテーマパークは、ディズニーの経営理念に忠実でありつつ、各国のローカルに適応している。
  9. 『アメリカン・ニューシネマに見るアメリカ社会の光と影』  ハリウッド黄金期、あるいは現代のブロックバスター作品のイメージの強いアメリカ映画だが、ヘイズコード廃止の後、暗く不安定で、モヤモヤしたエンディングで幕を閉じる作品が幾つも撮られた時代があった。政治•文化的背景から、これを読み解いていく。
  10. 『人種とベースボール』  野球部マネージャーの経験がある私は、アメリカ人が野球を国民的宗教だとまで捉えるのに強く惹かれた。アジア人(イチロー、松坂、ダルビッシュ)が活躍するベースボールの歴史を紐解けば、それがアメリカの人種問題に及ぼした影響を知ることができる。映画『42』で取り上げられたジャッキー・ロビンソンは、どのようにして偏見を乗り越えたのか。
  11. 『スティーブン・スピルバーグの世界観』  『激突!』から最新作『リンカーン』までを監督したスピルバーグの映画作品の特徴の変化を追う。人一倍怖がりだった少年はなぜ映画に魅せられたのか。さらには、彼の撮る作品が、娯楽(ジャンル)から、より政治的な問題を扱ったシリアスなものへと、推移していった過程に注目する。
  12. 『HIPHOPの多様性』  ヒップホップは分が悪い。ドラッグ、暴力、女性蔑視…。こうした偏見にヒップホップはどう抵抗できるだろうか。おそらく、ヒップホップの多様さにその鍵がある。今やヒップホップは現場(アンダーグラウンド)だけのものではなく、世界に進出し、メジャー化しているのだ。ヒップホップ(具体的には、ダンスによる就業支援の展開など)は、貧困や差別の悪循環を断ち切る可能性を提供してくれる。

 

 

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